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日々是好日

 

「おっかねぇ、おっかねぇ」
 首を竦めつつその場に座り込み、虎丸は手の中の500円玉を空中へと弾き上げる。
「桃が手伝うほうに500円だな、こりゃ」
「よし虎丸はそっちだな。ほら、書けよ」
「ああ見えて桃は頑固だぜ? 手伝わないほうに当番2回」
「おい、誰かもうちょっと当番で賭けろよ。配分が悪くて仕方ねぇぜ」
「何をしてるんです、こんなところで」
「おう、飛燕。お前も賭けろよ」
「またですか。今度は何が対象です?」
「桃が伊達の罰掃除を手伝うか手伝わないか」
「なるほど」
 ひらりと目の前に差し出された賭け表に苦笑が漏れる。
「では、手伝わないほうに当番5回でいかがです?」
「よし、当番5回な」
「ついでに賭けの項目を増やしてみたら良いですよ。伊達が物を壊すか壊さないか、なんていかがです?」

 ・・・結果は神のみぞ知る花ごころ。

 

賭けの対象。>>>

2002/04/27 掲載。