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春暁(はるのあかつき)

 

 寒の戻り、冷え込んだ朝。足元に下りた遅霜、項垂れる若草。
 それでも寒緋桜は咲き誇り。
 くゎ、と漏れる欠伸を噛み殺して空を見上げる。

 何度でも朝は来て、何度でも春は来る。感傷ではなく、確かにそう思った。

 

桃…かな?(疑問形?!)[2009/03/11]