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残火(きおくのはて)

 

岸辺に寄る波は
音もなく砂を攫い
繰り返す想いを
野辺に送る
花散里に残る記憶は
手の届かない夢の残り火

(きしべによるなみは)
(おともなくすなをさらい)
(くりかえすおもいを)
(のべにおくる)
(はなちるさとにのこるきおくは)
(てのとどかないゆめののこりび)

 

一文字目を並べる。[2001/02/04]