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残月の朝(長月の雨・後序)

 

山端に残月かかる長月の朝
蒼穹すべる白鷺の羽
空気は夜の冷気を残してつめたく
その研ぎ澄ました刃を水面へとふりおろす
葬送の過ぎたる道は白々と
西へ西へと続くのみ

 

[2000/11/26]